1. プロジェクトの概要
本プロジェクトは、渋谷における自動販売機及びリサイクルボックスを都市におけるアセットとして活用し、スマートシティ化及び都市環境の改善を目指すほか、「スマートシティ×SDGs」分野での新たなアイデア技術を持つスタートアップ企業の支援を目的として実施した。
2. 背景と課題認識
海外では防犯上の理由で自販機は少なく、日本ならびに渋谷においては世界的に見ても自販機が豊富に設置されている。スマートシティ化にはこうした既存資源を活用して都市最適化を図ることが現実的である。また、リサイクルボックスに本来対象外のごみ混入し、景観悪化、カラス被害など二次問題発生している。結果、リサイクルボックス撤去が増え、街の課題の悪循環化が生じている。そこで、自販機ネットワークやリサイクルボックスを「新しい都市サービスの入口」として利用し、渋谷のスタートアップ文化と掛け合わせ、全国に広がる都市モデルを目指す。
3. 実施内容
実証は、渋谷の街中における自販機やリサイクルボックスを活用し、それを媒体とした ICT・新技術活用、リサイクルボックスの効率化(AI分別など)などに対応可能なスタートアップ企業を公募した。2社を採択し、廃棄物を自動分別するリサイクルボックスの設置、自販機に取り付ける放置自転車・駐輪場の解析をするAIカメラの設置を行い、渋谷における既存アセットを活用した実証を行った。
4. 成果と示唆
実証の結果、都市課題を既存インフラで解決する “渋谷発のスマートシティモデル” により、ごみ問題の改善・リサイクル効率向上(AI分別、利用者行動設計など)や放置自転車対策に向けた示唆を示すデータを得ることができた。また、スタートアップ×行政×大企業の協働モデルを示し、渋谷のイノベーション都市としてのスタートアップ成長モデルを形成した。

