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2026
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05
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25

対話エレクトロニカ

1.   「対話エレクトロニカ」とは?

アート作品は、人によって見え方がさまざま。「わたしには、こんなふうに見える」「どこからそう思ったの?」と対話をすることで、作品の見え方がくるりと変わることがあります。渋谷区は、アートやテクノロジーを軸に産業やカルチャーを発展させてきたまち。「ちがいをちからに変える街。」をモットーに、多様な価値観を大切にしてきました。「対話エレクトロニカ」は、そんな渋谷でアート作品を対話しながら鑑賞することで、「ちがい」が「ちから」になることを体験できるプロジェクトです。アートやテクノロジーの融合による最新のカルチャー体験を提供するDIGSHIBUYAの出展作品を対象に、参加者が集まって対話を楽しみました。

2. 対話型鑑賞のようす

まずは渋谷区勤労福祉会館で、参加者の自己紹介やファシリテーターによるレクチャー、対話型鑑賞の体験を行います。

ファシリテーターのもと、「南風」(和田三造)を鑑賞している様子。

 

壁に映し出されたのは、4人の男性が描かれた絵。「この絵の中で、どんなことが起こっていますか?」とファシリテーターが問いかけると、「今から釣りに行くところ」「島から脱獄してきたところ」「仲違いしているところ」など、さまざまな意見が。作品に描かれた小物や、波のようす、衣装などに言及しながら、どこからそう見えるのかをひとりの参加者が話すと、ほかの参加者たちからは「なるほどー!」「そう見えてきた」と声があがりました。対話によって見方が変わる体験です。


休憩をはさんだのち、5人ほどのグループにわかれ、DIG SHIBUYA出典作品の対話型鑑賞を行いました。作品を観たあと、ファシリテーターを中心に感じたことや考えたことをシェアしました。200年後の渋谷の様子を想像するWaterCity Projectでは、ポジティブに未来をとらえる人や、未来を考えるアプローチとしてのアートの効用を感じた人もいました。

最後は、参加者全員とファシリテーターで振り返りを行いました。

Water City Project『海面上昇想像図 渋谷トラベルガイド2226』を参加者が鑑賞。

鑑賞作品(DIG SHIBUYA 出典)

・NHK テクノロジーズ『無人オーケストラ』

・LOM BABY『THE AUTHENTIC OFFICE(ジ・オーセンティック・オフィス)』

・Water City Project『海面上昇想像図 渋谷トラベルガイド2226』

3. 成果とこれから〜ちがいをちからにするきっかけとしての「対話」

参加者からは、アート鑑賞に関する感想として「よりよく作品を見ることができた」「アートの価値の新しい面を発見できた」などの意見があがりました。対話しながらひとつのアート作品を何度もとらえなおすことで、より深くアートの世界を味わうことができます。自分一人では気づかなかったモチーフ、解釈に気づく。それは、一人ひとりの捉え方や見え方の「ちがい」が「ちから」になる体験です。

また、感想はアートにとどまりません。「人の考えを取り入れる意識が高まった」「対話によって自分にはない視点を持つことができて、豊かな気持ちになった」など、ふだんの姿勢につながるような変化がうかがえました。

音楽などの異なる芸術分野でも対話型鑑賞をしてみたいという声や、対話が生まれる場を今後も持ちたいという期待が参加者から寄せられました。今後も、さまざまな分野に対話を展開させていくほか、対話の場の作り手も増やしていくようなアプローチが求められます。

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